みんからきりまで

きりみんです。

自分はどんなプロダクトに携わっていると幸せなのか

まえがき

今まで自分がどんなプロダクトに関わりたいのかあまりよく分からなかった。
漠然と倫理的にグレーなものや、あまり意義が感じられない虚業的なものには携わりたくないと感じていた。
しかし仕事をしていると世の中のプロダクトや会社には何かしら後ろめたい面があったりするもので、アプリ開発をするということはなかなかしんどい事なのではと思ったりもしていた。

そんな中、今の会社で自分が面白いと思えるプロダクトに関わり、社員になり全力でプロダクトの事を考える日々を送り、その面白さを知ることが出来た。
趣味でVTuberのような活動をしているのも一種のプロダクトだと言えると思うが、こちらもモチベーションに対する考え方を補完してくれた。
そして、自分がどんなプロダクトに携わりたいと考えているのかがある程度分かってきたので、書き残しておこうと思う。
多分、そんなの当たり前だろうと思われるかもしれないが、当たり前のことを改めて認識することだって大切なのだ。

携わりたいプロダクト

自分が価値があると心から思えるプロダクト

自分が便利だと思ったりすごく面白いと思えるプロダクトに関わるのは楽しい。当たり前のことだ。
しかしこれはたいへん重要なことで、具体的には「これが広まれば世の中はよくなる」「これを使ってくれた人はQoLが上がるはず」と思えるものであれば、全力でそのプロダクトを改善したり宣伝したり出来るし、その事が大きなモチベーションになる。

ところでこの「自分にとって価値がある」というのは何も公共的なプロダクトに関わりたいという意味ではない。別にゲームでもエンタメでも便利ツールでもよくて、ただそれが自分にとって魅力的で本質的だと思えるものに携わりたいと思う。

身近な人達が使ってくれるプロダクト

これも最近分かった大きなモチベーション源で、やはり自分に親しい人が好きになってくれるようなものであればモチベーションが上がる。
ぼくはたいへん自己中心的な価値観を持っているので、あまり接点のない大衆にとって魅力的なものよりも、自分にとって身近な人々にとって魅力的なアプリを作りたいと思う。
具体的にはエンジニア界隈やオタク界隈、インターネット好きの人が好んで使ってくれるようなプロダクトに関わりたいと思う。

後ろ暗いところがないプロダクト

これは人によって気になる人と気にならない人がいるようなのだけれど、自分はかなり気になる方で、正々堂々とした組織とプロダクトに関わりたいと思う。
逆に自分の価値観で好きになれない、許せないと思うような事をする組織やプロダクトには極力関わりたくないし、多分そういうものに自分は耐えられない。

「出来が良い」と言われるプロダクト

エンジニアとしての自己満足的な部分もあるが、やはり「ダサいけど低品質だけど使われるアプリ」よりも「クールで高品質でファンが多いアプリ」に携わりたいと思う。
これは自分が特に頑張れる部分なので、どちらかというとそういうプロダクト開発をさせてくれる組織、と言った方が正しいかもしれない。

自分が主体的に関われるプロダクト

自分はエンジニアだが、やはりプロダクトについて考えるのは楽しい。組織の中でエンジニアが積極的にデザイナーやマネージャーと関わってより正しいものを作れるように動けるような組織であれば仕事をするのはより楽しくなるだろう。

いいわけ

ここで雑な言い訳をしておくと、これはあくまで夢のような理想を書いたものなので、もちろんマネタイズや政治の重要性、やむを得ない様々な事情が理解出来ないというわけではない。
ただ、上に書いたような理想を目指しているプロダクトであれば楽しく関わる事が出来るのかな、と思っている。

興味のある分野

ついでに産業的に興味のある分野についても書いてみる。
最近改めて興味があると感じるプロダクトの分野は、オタク産業系、個人間決済や小規模決済、労働環境改善や労働者支援関連、エンジニア向けサービス、ブロックチェーンの活用、などが主なところかなと思う。

あとがき

なんか意識の高い学生が書いたみたいな内容になってしまったが、今後は出来るだけ幸せになれるプロダクトに全力で関わりもっと幸せになりたいと思う。
そのためにはもっと圧倒的な力が必要だと思うので、より一層勉学に励んで行きたいと思う。

VTuberムーブメントが若者の技術リテラシーを向上させる

これを読んでいる人はおそらく知っていると思うが、最近巷ではVTuberというのがたいへんに流行っている。
元々はキズナアイやミライアカリといったVR世界上のキャラクターがユーチューバーとしてアイドルを目指す、というものだったが、ねこますさんの登場により一瞬で民主化が進み、今では数えきれないほどたくさんの個人がVTuberとして様々な活動を行っている。

そして最近気が付いたことは、VTuberという人に評価してもらいやすくコミュニケーションが生まれやすいプラットフォームが生まれたことで、新しい事に挑戦する人が増えたという事だ。
特に3Dモデリングに関してはVRChatブームも手伝って、多くのVTuberがスキル習得にチャレンジして、実際に3Dモデルを作成している。
今まで3Dモデリングというのはかなりハードルが高いイメージがあり、あまり趣味で行っている人は多くないイメージだったが、最近では元々イラストを描いていた人やプログラミング畑の人などが次々に3Dモデリングに挑戦していて、ちょっとしたブームになっているようにすら感じられる。
3Dモデリング以外にも、Live2Dや動画編集スキル、VRに関する知識や環境導入のための知識など、IT技術に対する学習モチベーションが上がり技術リテラシーが向上しているように思える。

そして何より面白いと感じるのが、今までわりと壁があった技術コミュニティ界隈と美術系(イラスト系)コミュニティ界隈の文化が融合し始めているのでは、という事だ。
技術コミュニティの「知識や情報は積極的に公開、共有し合い切磋琢磨していく」という文化がもっと様々な分野に広まってくれたら個人的にはとてもうれしい。

日本では元々顔を出して意見を表明したり何かを披露したりする事に対して抵抗がある人が多く、Twitterのような半匿名+アバターベースのSNSの普及により今まであまり注目されなかった色々な人が注目されたり繋がったりするようになったが、VTuberムーブメントは更にもう一歩踏み込んで別の自分を演じることで、逆に自分が本当に振る舞いたい姿をさらけ出す事が出来るようになったのではないかなと思う。
そしてそのような場で周りからたくさんの刺激を受け、新しい事に挑戦したり新しい世界を知ったりしてゆくのだろう。
考えてみればTwitter最初期の頃も同じような空気だったような気もする。
ともかくそういう場があるのは素晴らしいことだ。

ところでプリパラというアニメがある。
プリパラの世界ではプリパラでなりたい自分になり、アイドルになることが出来る。
女の子も男の子もだ。

VTuberはまさにプリパラなのではないかと思う。

いや、もう何が言いたいのか分からなくなってきたけど、VTuberによって世の中は少しだけまた変わろうとしているのではないだろうか、ということが言いたい。多分。
このブームがどのくらい続くのか、今後どんな新しいブームが起こっていうのかは分からないけれど、インターネットは新しいものへの興味が尽きないうちはいつでも楽しいし、楽しんでいきたい。

PEAKSで経済が回った

peaks.cc

PEAKSというサービスがある。
技術書専門のクラウドファンディングサービス。

このサービスでAndroid アプリ設計パターン入門という本のクラウドファンディングに参加した。
アーリーバードプランで4,000円だった。

その後、無事にこの本のクラウドファンディングは成功し、正式に販売された。
本の感想については以前にも書いたが、素晴らしい内容だった。

kirimin.hatenablog.com

ところで、このPEAKSというサービスには紹介プログラムというアフィリエイトシステムがある。
Twitterなどで本をシェアするとそのURLから購入された場合に、紹介料が貰えるというものだ。
その紹介料は出資者優待でなんと30%。4冊買えば購入費がペイする計算だ。

ぼくはこの本が純粋に素晴らしく多くの人に読んでもらいたいと思ったので、積極的にTwitterなどでオススメしていた。
その結果、現在23名もの方に紹介経由で購入していただき、¥16,875 の利益が出てしまった。

https://i.gyazo.com/223b59df91e300e18faba6a39aa76c9d.png

アフィリエイトというとネット界隈では若干ネガティブなイメージがあり、ぼくもあまり利用した事はなかったのだけれど、この本に関しては本当に良い本なので、広く布教することに全くネガティブに感じる思いはない。
むしろ、これは素晴らしい仕組みだと関心した。
通常の出版社では出しにくい本が有志の執筆陣によりクラウドファンディングという形で実現し、紹介プログラムというインセンティブにより本がたくさん売れる事により執筆陣、企画を担うPEAKS、そして出資者それぞれが潤うのだ。
そしてその結果、また新しい魅力的な技術書クラウドファンディングの企画が立ち上がるのだ。
これは極めて健全に経済が回っている例だと思う。

このような健全な投資案件に参加するのはとても楽しいことだし、素晴らしい仕組みだなぁと思ったのだった。
ぼくは最近このような小さく経済を回すシステムについてよく考えていて、マイクロブログの方で書きなぐったりしているので、とても面白いと思った、というお話でした。

micro-kirimin.hatenablog.com

micro-kirimin.hatenablog.com

Flutter Meetup Tokyo #1が最高だったのでFlutter書きたくなってライブコーディングした

Flutter Meetup Tokyo #1に参加してきた。
どうしても参加したかったのでブログ枠で滑り込みました!
というわけで本日のエントリです。

flutter-jp.connpass.com

FlutterGoogle製の新しいモバイル向けクラスプラットフォーム開発フレームワークで、DroidKaigiでこにふぁーさんがiOSアプリをFlutterで作って発表した事で日本のエンジニア界隈でも一気に有名になったような気がする。
ぼくも最近は業務で主にReact Nativeでのクラスプラットフォーム開発をやっているので、Flutterにもとても興味があった。

そんな中で開催されたこの勉強会は、まさに同じようにFlutterに純粋に興味をもったエンジニア達が集まったようで、とても活気があった。
イベントの構成も、最初にFlutterについての説明の後、30分のゲストトークと15分LTが2本、5分LTが7本という充実した内容だった。
5分LTの前に懇親会が始まり、お腹を膨らませて会場が温まった状態でワイワイと5分LTが聴けて楽しかった。

sli.doというサービスで質問を募集する試みも面白かった。

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個人のTODOタスク管理をGitHubリポジトリに移行してみたらかなり便利な気がした

タスク管理サービスを三日坊主にならずに利用し続けるのはむずかしい。
今までに趣味や家事などの個人タスクの管理に様々なTODOサービスを利用してきたが、なかなか定着するものがなかった。
今まで試したもので比較的よかったのは、KanbanFlowHabiticaなどだ。
直近はしばらくHabiticaを使っていたが、やはりゲーミフィケーションも飽きが来るし、次第に開かなくなってしまっていた。
結局その日やりたい事をメモ帳などのテキストエディタに箇条書きするのが一番楽だったりする。

そして、最近GitHubのprivateリポジトリを作り、Issueベースでタスクを管理するというのを試してみている。
これがなかなか便利かもしれないと思ったので共有したい。

GitHubリポジトリでタスクを管理する

https://i.gyazo.com/f080af23ac8e11015b617171a2dd9766.png

とりあえずtodoというprivateリポジトリを作った。
基本的にはこの一つのリポジトリで全てのタスクを管理する。

https://i.gyazo.com/de792f623cba772c8e6e7d10fa67845d.png

こうすると様々なコンテキストのタスクが入り混じってカオスな状態になるが、後述する理由により問題ない。

プロジェクト機能が便利

プロジェクト機能が地味にめっちゃ便利だった。

https://i.gyazo.com/2faae49b8ddb139ba2c80eff954d656c.png

このようにプロジェクトをコンテキストごとに作ると、Issueをプロジェクトでフィルタリング出来るようになる。

https://i.gyazo.com/88524c4338f59b2d523ad3d11b3ae35a.png

プロジェクトの機能はそれだけではなく、Issueと連動したKanban機能がついているので、Kanbanとしてタスク管理をすることが出来て便利。

ラベルを活用する

https://i.gyazo.com/d3290d53df8a9c72751b36b90606d875.png

ラベルではタスクの重さと優先度を付けられるようにしていて、何をやるか迷った時に優先度で絞り込んで選んだりしている。

難点

GitHubであればどのPCからでもカジュアルにアクセス出来て便利なんだけど、リポジトリ上でのタスク管理に特化したような良いクライアントアプリが見つかっていなくて、スマホからのアクセス性があまりよくない。
余力があれば自分で作りたいなぁと思っている。