みんからきりまで

きりみんです。

VTuberムーブメントが若者の技術リテラシーを向上させる

これを読んでいる人はおそらく知っていると思うが、最近巷ではVTuberというのがたいへんに流行っている。
元々はキズナアイやミライアカリといったVR世界上のキャラクターがユーチューバーとしてアイドルを目指す、というものだったが、ねこますさんの登場により一瞬で民主化が進み、今では数えきれないほどたくさんの個人がVTuberとして様々な活動を行っている。

そして最近気が付いたことは、VTuberという人に評価してもらいやすくコミュニケーションが生まれやすいプラットフォームが生まれたことで、新しい事に挑戦する人が増えたという事だ。
特に3Dモデリングに関してはVRChatブームも手伝って、多くのVTuberがスキル習得にチャレンジして、実際に3Dモデルを作成している。
今まで3Dモデリングというのはかなりハードルが高いイメージがあり、あまり趣味で行っている人は多くないイメージだったが、最近では元々イラストを描いていた人やプログラミング畑の人などが次々に3Dモデリングに挑戦していて、ちょっとしたブームになっているようにすら感じられる。
3Dモデリング以外にも、Live2Dや動画編集スキル、VRに関する知識や環境導入のための知識など、IT技術に対する学習モチベーションが上がり技術リテラシーが向上しているように思える。

そして何より面白いと感じるのが、今までわりと壁があった技術コミュニティ界隈と美術系(イラスト系)コミュニティ界隈の文化が融合し始めているのでは、という事だ。
技術コミュニティの「知識や情報は積極的に公開、共有し合い切磋琢磨していく」という文化がもっと様々な分野に広まってくれたら個人的にはとてもうれしい。

日本では元々顔を出して意見を表明したり何かを披露したりする事に対して抵抗がある人が多く、Twitterのような半匿名+アバターベースのSNSの普及により今まであまり注目されなかった色々な人が注目されたり繋がったりするようになったが、VTuberムーブメントは更にもう一歩踏み込んで別の自分を演じることで、逆に自分が本当に振る舞いたい姿をさらけ出す事が出来るようになったのではないかなと思う。
そしてそのような場で周りからたくさんの刺激を受け、新しい事に挑戦したり新しい世界を知ったりしてゆくのだろう。
考えてみればTwitter最初期の頃も同じような空気だったような気もする。
ともかくそういう場があるのは素晴らしいことだ。

ところでプリパラというアニメがある。
プリパラの世界ではプリパラでなりたい自分になり、アイドルになることが出来る。
女の子も男の子もだ。

VTuberはまさにプリパラなのではないかと思う。

いや、もう何が言いたいのか分からなくなってきたけど、VTuberによって世の中は少しだけまた変わろうとしているのではないだろうか、ということが言いたい。多分。
このブームがどのくらい続くのか、今後どんな新しいブームが起こっていうのかは分からないけれど、インターネットは新しいものへの興味が尽きないうちはいつでも楽しいし、楽しんでいきたい。