みんからきりまで

きりみんです。

最近話題のきりみんちゃんって何者?小学生でプログラマーって本当?労働基準法は!?調べてみました

最近Web業界で密かに話題となっているきりみんちゃんをご存知でしょうか。
彼女はバーチャル幼女プログラマーを自称しており、いわゆるVTuberという存在です。
最近ではDroidKaigi公式アプリのOSSにコントリビュートする様子をライブ配信して大きな話題となりました。
そんなきりみんちゃんは一体何者なのでしょうか?調べてみました。

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きりみんちゃんのプロフィール

名前:きりみんちゃん
年齢:7歳
身長:119cm
体重:22kg
趣味:プログラミング、おえかき、ゲーム

YouTubeチャンネル

www.youtube.com

公式サイトより
きりみんちゃん.site

2018年3月、バーチャル幼女プログラマーとしてデビュー。
2019年2月現在のチャンネル登録者数は900人強。

主に技術系の動画や雑談配信などを行っているようです。

きりみんちゃんのスペックがスゴイ

7歳でありながらVTuberとして活動するきりみんちゃん。
それだけでもすごいことですが、スペックがすごいんです。

フリーランスの現役エンジニア

7歳でありながらフリーランスの現役エンジニアとしても活躍しているきりみんちゃん。
得意分野はAndroidで、超有名Web系ベンチャーの大規模案件を手伝っているという噂もあります。
配信ではエンジニアやエンジニアを目指す学生などのリスナーからのキャリア相談の質問に真面目に答えるなど、幼女らしからぬ業界人っぷりを見せます。

イラストも得意

プログラミングだけでなく、イラストを描くのも得意なようで、Twitterでは頻繁に自画像のイラストや他のVTuberのファンアートなどを投稿しています。

VTuber活動を個人で運営

個人VTuberであるきりみんちゃんは、VTuberとしての企画、デザイン、モデリング、動画編集、サムネ作成、グッズ販売などなどの作業をすべて自身で行っているようです。
アドバイザーとしてきりみんちゃんのマネージャーという人物がいるようですが、2人の関係性は不明です。

ポッドキャストも運営

VTuber活動だけではなく、人生fmというポッドキャストの運営、パーソナリティも務めているようです。

小学生でプログラマーって児童労働じゃないの!?

そんな多芸なきりみんちゃんですが、そもそも小学生でプログラマーとして働いているというのは児童労働ではないのでしょうか?
調べてみましたが、きりみんちゃんは企業に雇用されている労働者ではなく、あくまで個人事業者として仕事を受けているという立場のため、労働基準法の児童労働には当たらないということですが、真相はわかりません。

Androidエンジニア「きりみん」との関係は?

Android界隈できりみんといえば、Kotlinが好きなことで知られる炎上ブロガーのきりみんが思い浮かびますよね。
2人は一体どういう関係なのでしょうか?
気になりますね!これからも目が離せそうにありません!

いかがでしたか?

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「ネルケと伝説の錬金術士たち」がシミュレーションゲームとして面白いので伝えたい

こんにちは。当方きりみんちゃんのマネージャーです。

一番好きなアトリエシリーズは「ヴィオラートのアトリエ」です。
1/31に発売されたアトリエシリーズ最新作ネルケのアトリエこと「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」にハマっているのでレビューを書きたくなりました。
まだ未クリアで20時間くらいプレイした状態で感想になります。

一言で書くと、「ネルケのアトリエはRPGではなく別ジャンルのゲームだけど最もアトリエシリーズらしいとすら感じる作品」です。

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前提

ぼくがプレイしたことのあるアトリエシリーズ
リリーのアトリエザールブルグ錬金術士3〜」
ヴィオラートのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士2〜」
イリスのアトリエ エターナルマナ」
イリスのアトリエ エターナルマナ2」
ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜」(未クリア)
「リディー&スールのアトリエ 〜不思議な絵画の錬金術士〜」 (未クリア)

となります。
PS2ヴィオラートのアトリエで初めてアトリエシリーズに触れ、その自由度の高さとリプレイ性、自分で世界を広げていくというゲームスタイルに惹かれ、大好きなゲームになりました。
その後、同じくPS2リリーのアトリエをプレイし、こちらもかなり楽しみました。

イリスシリーズからは普通の冒険RPGになってしまってあまり楽しめなかったのですが、同社のアルトネリコシリーズなどもプレイしそれなりに楽しみました。

プラットフォームがPS3に移ってからは環境の問題でプレイ出来なくなってしまい、しばらく離れていたのですが、DSのロロナを買って途中で詰んだのと、前作のリディー&スールのアトリエもSwitchで買って途中で積んでいます。

他のシリーズ作品も概要だけはなんとなく把握しているという感じです。

ネルケはそもそもどんな立ち位置のゲームか

これはそこそこ情報を見ていた僕もプレイするまでよく分かっていませんでした。
なんとなく番外編的な作品なんだろうなとは思っていましたが、実際にプレイしてみるとそれまでのアトリエシリーズとは別のジャンル、つまりRPGではありません。(定義にもよるかもしれない)

ネルケでは主人公は田舎の村を開拓するという使命を課せられます。
実際のプレイは建物を建て住人に仕事を指示する「平日」パートと、技術研究を行ったり村の外にアイテムを採取しに行ったりする「休日」パートに分かれ、二つのパートを行う事で「1ターン」とし、その繰り返しでゲームを進めていくことになります。

平日パートでは「アトリエ」「商店」「農地」の主に3つの施設を建てていき、そこに住民を配置して働かせていくことになります。
アトリエと農地ではアイテムの生産が行え、商店では生産したアイテムを販売して消費することで資金を稼ぎ経済を発展させます。
これらの配置は変更しない限り継続されるため、いかにボトルネックを作らずに効率のよい生産と販売のバランスの取れたシステムを構築するかを考えることになります。
ちなみにこのゲームでの錬金術はあくまで生産の指示を出すだけなので、凝った調合要素は特になくレシピを知っていて材料さえ揃っていればアイテムを生産することができます。

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休日パートでは住民(すべて過去アトリエキャラ)とコミュニケーションを取ったり、アイテムを採取しに出掛けたりすることができます。
とはいえ、このゲームでの採取、探索要素は単純に選択肢で行き先を選ぶと後は自動で進み、アイテムやモンスターにエンカウントするだけの非常に簡単なものです。
戦闘もオートモードで早送りすることが出来るし、難易度も高くないのであくまでおまけ的なシステムです。

https://lh3.googleusercontent.com/aFJ-wDQ1iVNWrgunvwMsysT3NQoraKN1DEqVjNoye_3esM99NQjfyFJSDF-f3JhJLfLsFWIB0_0OFmv2iJWxWDWVFUn5LkwxafOUEDK5FfKQSa1e5j-CyNHp1Ib-9232ejkRp3fuxEAbSjNN7rtLZq6nkAM8Fb0YNwA8rrV80Y8H_lhgv-yhg6eIzFhT_s7WVlKRC3NDB_5nFB2wqk6zppxWlhW4zztGcIOCrRd4T1aIrd7-IZjMiuKvBu2PdmAW-P9_BUqYAtLc51cVaWpWFxYoMOUHt2kGogtwWHBrx9XVuapSdLn_pL8hGxQeLsGf0WvW-5jckZn1Wad-SJPsgPXLlm1EqNPW-wCWJ2Sv7ISCKO-5XMtpnV4MeMjEfDpBOaqy1qb_QrihLSiodYMxBT8RoigRx_65NSk_nZ_ptdMqeKtPkt3DRWBePP1OzMfwsYXN4d-S4HYLFgmCZBlZ9P954d1LoFLhlJEMdjxe-3Qco7KbdwETFCEibD5y3Fx4SO-zC-6GZ8jS1ASQ2XDqFcmpoatF6i9FvEWbE5toNgQTjrdC93po8XBBvEmjYMuURNLJGe1CGPW5DrrjwMINP249Wj2_2goZYNipGYccP6EJWEPz0U-94AVw9b6KRcXf2ZiS56vS9hbb_ssOdaB1ro7j=w2501-h1875-no

ゲームの大きな流れとしては、「人口を1,000人以上にする」といった課題があり、それを決められたターン数以内にクリア出来ればOKとなります。
具体的な達成の手段や手順は特に問われず、イベントシーンなども最小限です。

つまり、このゲームは錬金術RPGというよりは、都市育成シミュレーションゲームであると言えます。

なぜネルケを面白いと思うのか。あるい何故ぼくが最近のアトリエシリーズにハマれなかったのか

ネルケのアトリエにハマる理由は、無限にやることがあり、「あともう1ターン」と思わせられるところにあります。
このゲームでは指示対象のどんどん住民は増えていくし、一方で1ターンで行える行動には限りがあり、常に素材が足りなかったり、錬金術師のリソースが足りなかったり、建物が足りなかったり、商品在庫が足りなかったりします。
更に住民からのミニクエストのようなものが常にあったり、技術研究のために必要なアイテムを作ったりメイン課題のための行動も行わなければならず、アイテム採取も行き先によって拾えるものが全然違うので簡単には飽和しません。
このようなモチベーション管理が常に行われていることで、ゲームの止め時がむずかしく、かつ「やらされている」感を感じにくいようになっています。
一方でシナリオシーンなどは最小限になっていて、あくまでゲームの味付け要素という印象です.

最近プレイして積んでしまった「リディー&スールのアトリエ」は対極的な作品と言え、基本的にシナリオに沿って物語を進めていくことでゲームが進行していきます。
細かくシナリオシーンが入り、基本的には一本道で、錬金術も調合システム自体は凝っていますが、実際には高品質のアイテムを作成したりシナリオに関わらないアイテムを作成する意味はなく、あくまでRPGのプレイを盛り上げるためのシステムという印象でした。
つまり、シナリオを進めゲームをクリアすることがモチベーションのゲームデザインになっています。

ただし、いろいろなアトリエシリーズのレビューなどを見ていると、JRPG色の強い作品の方が好きという方も多いようです。
実際「リディー&スールのアトリエ」も「アトリエ入門に最適」と書かれているのを見ました。

アトリエシリーズはざっくりと分けると時間制限がある作品とない作品に分けられるかなと思っていて、前者が苦手だという人も多いようです。
個人的にはリプレイ性と自由度の高い前者の方が好みなのですが、これは趣味の問題でしょう。

モチベーションの話に戻ると、例えば「アルトネリコシリーズ」などは思いっきりJRPG冒険ストーリーでありながら、アトリエで言うところの錬金術システムには「とにかくヒロインを無限にバフさせて無双させる」というモチベーションがあります。
ヴィオラートのアトリエ」であれば、錬金術と採取で効率の良い商品入荷システムを考えたり便利なアイテムを作ることでゲームが有利になったりイベントが発生して世界が広がるというモチベーションがあります。
こういう何かしらのモチベーションが錬金術に対して存在しているかどうかはアトリエ作品が(自分にとって)面白くなるかどうかの一つのポイントかなと思います。

そういう意味で、ネルケは凝った調合システムもダンジョンも存在しないけれども、すべてのシステムにちゃんとモチベーションがあり、クリアを目指すのではなくプレイすること自体が楽しめる作品になっています。

まとめ。全然違うシステムだけど最もアトリエシリーズらしいとすら感じる作品

ネルケは間違いなくアトリエシリーズでは異色作ですが、それでもとてもアトリエらしいというか、ぼくがアトリエシリーズに求めていたものが詰め込まれている作品だと感じました。

そもそもザールブルグの頃のアトリエはわりとシミュレーションゲームに近かったんですよね。
プリンセスメーカーときメモなどに近いゲーム性とも言えるかもしれません。
もしくはSteamなどにあるインディーズのシミュレーションカテゴリーのゲームなどに近い肌触りと言ってもいいかも。

とにかくよく出来たゲームだと思うので、この文章を読んで自分とゲームの好みが近いと思った方には遊んでみてほしいと思います。

技術に嫌われている

「辞めたいなんて言うなよ。諦めないで学べよ」
そんなエントリが正しいなんて馬鹿げてるよな。

実際自分は辞めてもよくて周りが辞めたら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。

社内政治どうでもよくて
退職エントリもファッションで
それでも「エンジニアとして生きよう」
なんて素敵なことでしょう。

画面の先では技術が生まれて
それを喜んで誰かが記事にして
それに感化された若者が
会社を辞めて走った。

僕らは技術に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けていつも誰かをDisりたい記事を
簡単にネットで流した。

僕らは技術に嫌われている。
簡単にレガシーだとか
軽々しく技術を見てる僕らは技術に嫌われている。

仕事があるので今日も一日中社畜謳歌する。
仕様の意味なんて見いだせず、無駄を自覚して実装する。
楽しいなんて言葉でこの職業が表せていいものか
そんな意地ばかり抱え今日も一人コードを書く。

若者だった僕たちはいつか定年に変わっていく。
年老いていつか枯れ葉のように誰にも知られず朽ちていく。
一生現役エンジニア、一生死なずに書いていく。
そんなハッカー妄想してる。

社内政治どうでもよくて
それでも年収上げてほしくて
矛盾を抱えて生きてくなんて怒られてしまう。

「正しい会社に転職しなさい。」
「死にたくないなら勉強しなさい。」
生存バイアスそれでもいいなら
ずっと一人で笑えよ。

僕らは社会に嫌われている。
やりがいの意味すらわからず、働く環境ばかり憎んで
簡単に年収ばかり呪う。
僕らは社会に嫌われている。
転職ばかりが好きすぎて本当の貧困など知らない僕らは社会に嫌われている。

幸福も別れも愛情も友情も
滑稽な仕事の戯れで全部カネで変わる代物。

プロダクト死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
朝も夜も春も秋も
変わらずプロダクトどこかで死ぬ。

ブクマもふぁぼも何もいらない。
良いプロダクトが作れたならそれでいい。
そうだ。本当はそういうことが歌いたい。

技術に嫌われている。
結局いつかは死んでいく。
君だって僕だっていつかは枯れ葉のように朽ちてく。
それでも僕らは必死に生きて
技術を必死に学んで生きて
転してあがいて笑って抱えて
生きて、生きて、生きて、生きて、作れ 。

命に嫌われている。/初音ミク - YouTube

累計100万アクセスこえた

このブログ「みんからきりまで」の累計PVが100万こえたらしい。

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なんとなくめでたい気がするので、過去のエントリを振り返ってみたいと思います。
最近振り返りエントリばっかり書いてるな?

人気エントリ(ブクマ数)ランキング

1

kirimin.hatenablog.com

勇気を出して心療内科に行って薬をもらってみたら、生まれつきの性格だと思ってた生きづらさが軽減されたよ、という内容。
このエントリを書いてから、定期的に「どこの病院か教えてくれませんか?」というメッセージが来るのですが、ぼくが通っているのは本当に近所の小さい心療内科で、正直客観的にみてとくべつ優良な病院だという印象がないため、答えていないです。
多分、どこの心療内科へ行ってもそんなに変わらないと思います。
本当に優良な病院を選びたければ、都心の有名そうなところとかに行くとよいかもしれません。

2

kirimin.hatenablog.com

先日のエントリですね。
追記するとしたら、このエントリはあくまで素人にプログラミングの基礎体力をいかに付けさせるかという話なので、実際にプロになってからスキルを伸ばし成功できるかどうかは、やはり本人の意欲次第かなと思っています。
基礎体力がついた後の学習としては、自分でアプリやサービスなどを1から実装する経験を何度も積む、名著と呼ばれている技術書を読み漁る、などが効果的ではないかと思います。

3

kirimin.hatenablog.com

はじめて大きくバズったエントリですが、内容はないですね。
ただのメモです。
こういうリンク集みたいな当たり障りのないエントリが人気を集めてしまうのは今も昔も変わらない気がします。

4

kirimin.hatenablog.com

英語を勉強した体験談と知見共有です。
個人的には一番オススメのエントリかもしれません。

英語に関しては本当に独学でよく頑張ったなと自分でも思いますし、まさに今仕事で役にたっているので、誇らしい気持ちがあります。

5

kirimin.hatenablog.com

こちらはイラストの練習をした体験談と知見共有です。
相変わらず自分が満足するレベルの絵を描くことは出来ていませんが、少しずつ成長しつづけています。

6

kirimin.hatenablog.com

まだKotlinがあまり流行っていない頃に書いたKotlinを布教するエントリです。
当時はKotlinという名前を出すだけでネタだと思われました。まじで。

当時「GroovyやScalaではなぜ駄目なのか」と言われる事が多かったですが、多くの人よりも早くKotlinの価値に気がついたというのはぼくのちょっとした自慢であります。

7

kirimin.hatenablog.com

収入暴露エントリです。
もっと炎上するかと思いましたが、ためになったという声が多くて安心しました。

8

kirimin.hatenablog.com

自分のフリーランスエンジニアという働き方についての考え方をまとめているエントリ。
よく言われる「フリーは社員の倍くらい稼ぎがないと損」みたいな指摘への回答も書かれています。

9

kirimin.hatenablog.com

ゲームの紹介エントリが何故かバズったやつです。
神ゲーなのでやりましょう。

10

kirimin.hatenablog.com

AndroidがJava7に対応した頃に書いたJava7の仕様の紹介エントリです。
歴史をかんじますね。

11

kirimin.hatenablog.com

一度は書いてみたかった退職エントリです。

12

kirimin.hatenablog.com

RxJavaの布教エントリ。
ブクマ数的にはそこまでではないですが、Androidエンジニア的には参照してくれた方はとても多いらしく有り難いです。

13

kirimin.hatenablog.com

このブログの最初のエントリ。
ひきこもりから専門学校を卒業した体験談を書いています。

14

kirimin.hatenablog.com

メンタルを壊してから復活するまでの闘病記録です。

15

kirimin.hatenablog.com

VTuberをやってるとネタにするために勉強が捗るというポジショントークエントリ。

16

kirimin.hatenablog.com

MVP設計でのテストについて書いたエントリ。
DroidKaigiで発表した話の素案みたいな内容ですね。

おわり

ホッテントリに載ったのはだいたいこの辺りまでですね。
ぼくは子供の頃は作文を書くのが大嫌いだったのですが、なぜかブログを書くのは好きなようで、時々書かずにはいられなくなります。
ブログをやっていることでたくさんの人に認知してもらったりしてエンジニアのキャリアとしても役に立っています。

一応技術ブログなのにバズるのがポエムばかりだというのがなんとも言えない感じですね。

ちなみにこのブログは一応ConoHaのバナーなど少しだけアフィリンクを貼っていますが、今の所広告収入は0です。

専門学校では如何に素人に対し体系的にプログラミングの基礎を教えているか(体験談)

こんにちは。
あけましておめでとうございます。

さて、新年早々プログラミング教育とエンジニア業界の闇について議論(?)が盛り上がっていますね。
この話題に関してはぼくはわりと思うところがたくさんあり、書き始めると延々と書き続けてしまいそうなんですが、今回は「プログラミングは体系的な教育方法が確立されていず殆どの人間はプログラミングに向いていない」という内容について体験談をもとに言及してみたいと思います。

人はどのようにプログラミングを学習するか

ぼくの観測範囲では、バリバリに活躍しているエンジニアはだいたい「大学で情報工学系の教育を受ける一環としてプログラミングを習得した」「文系だったけど趣味や研究などでプログラミングを独習してプログラマになった」という人が多いようです。
特に、コーディングノウハウそのものに関しては独習で学んだため、どうやって他人にプログラミングを教えればいいのかなんて分からない、という人が多いようです。

一方、ぼくは多くの人とは異なり、専門学校という実務的なプログラミングの技術を教えることを専門として学校でプログラミングを学んだというやや珍しい経歴を持っています。
ぼくは専門学校で二年制のシステムエンジニア養成学科を卒業しました。
ちなみに学校は「日本電子専門学校」という名前で、「情報システム開発科」という学科でした。

そのあたりの身の上話は専門学校を卒業した頃に書いたエントリがあるので興味があればご参照ください。(とてもなつかしいですね)

kirimin.hatenablog.com

専門学校ではどうやって全くの素人に対してプログラミングを教えているのか

本題ですが、専門学校という場所には一応「体系的にプログラミングを教える」ノウハウというものが存在すると思っています。
専門学校に入学する生徒のほとんどは素人です。それも、あまり勉学に興味がなかったりやる気がなかったりする生徒が多いです。
そんな中で、ぼくの通っていた学科では、およそ40人ほどの同級生が、一応ほぼ全員プログラマとして就職しています。(その後どうなったのかは分からないですが)

少なくとも、卒業時点で変数の概念を理解していなかったり簡単なFizzBuzz問題が分からないような生徒はいなかったんじゃなかという気がしています。
一体専門学校ではどんな教育が行われているのでしょうか。もうずいぶんと昔の話ですが、思い出を振り返ってみたいと思います。

簡単なアルゴリズムの問題集をひたすら解かされる

たしか一番最初は座学で変数や配列の説明(箱に物を入れるアレです)などをやった気がしますが、すぐに実技の授業が始まります。
プログラミング基礎の科目では、おそらく学校が手作りした簡単なアルゴリズム問題が200問くらい書かれた本を渡され、ひたすらC言語で問題を解かされます。
問題の内容は例えば、一番最初は「入力した数字が倍になって出力されるようにしろ」というものだったり、だんだん難しくなってくると「*で5段のピラミット模様が出力される関数をループを作って書きなさい」とか「今の日付から入力した数字の日数だけ引いた日付を出力せよ。うるう年にも対応しなさい」とか、たしかそんな感じだったと思います。

問題が解けたと思ったら先生に提出します。先生はコードを読み、正しければOK、バグがあったり必要のない計算が含まれていたりしたらNGとして再提出にします。
先生は質問すれば丁寧に教えてくれますが、基本的には生徒が自分で一生懸命考え、何度も何度も実行して結果が正しくなるよう試行錯誤するように教わります。
自頭の良い生徒はどんどん先に進めていきますが、最初は苦戦している生徒でもマイペースで進められることと、先生がアドバイスしてくれる環境があることで、なんとか学期の終わりまでに全員がノルマの部分まではクリア出来るように配慮されています。

この授業によって、少なくとも変数の概念を理解していなかったり、FizzBuzz問題が解けないような生徒はいなくなるのではないかなと思います。
ちなみにぼくはというと、特別問題を解くのが早かったということはなく、自分よりも自頭の良い生徒は何人もいましたが、負けず嫌いなので放課後に残って問題を進めていたりしてなんとか上位組に追いつこうとしていました。

基本情報の対策としてアルゴリズムの問題とプログラミングの問題を解かされる

ぼくの通っていた学科では、「入学した年の秋に基本情報に合格し、在学中に応用情報に合格する」というのを一応目標に掲げていたので、座学の授業は基本的に情報処理技術者試験のカリキュラムに沿って行われます。
情報数学からソフトウェアやハードウェアの知識、データベースやネットワーク、SQLまで幅広く教わります。

その中でも、基本情報技術者試験の午後問題には「アルゴリズム問題」という擬似言語によるプログラミングの穴埋めと、言語を選択しての「プログラミング問題」という大きな問題が出題されます。

その対策として、アルゴリズムとプログラミングの過去問をたくさん解かされます。
この問題は実務経験がない素人にはなかなかにむずかしいものなのですが、先生が丁寧に考え方を教えてくれます。
ぼくはこちらもあまり理解が早い方ではなかったのですが、授業のあとに先生に質問しに行くと、先生が根気よく紙に書かれたコードを上から順番に説明してくれたのを今でも憶えています。

JavaPHPでのウェブサービスの実装方法などを教わる

1年次の後半からはJavaPHPについて座学で教わりはじめ、一通り言語仕様を教わると2年次くらいからは実際に簡単なECサイトの構築をJavaPHPで実装する授業が始まります。
正直に言うと、当時の自分は授業に完全にはついていけておらず、直書きのPHPはともかく、Javaサーブレットを使ったWebサービスの実装やオブジェクト指向の考え方などは在学中はあまり理解出来ていませんでした。
しかし、一応Javaの言語仕様やざっくりとしたプログラミングのデバッグ方法などは覚えることが出来ました。

結局何が言いたいのか

言いたいことはいくつかあります。
一つは、専門学校という場所には完璧ではないが一応素人にプログラミングを体系的に教えるためのノウハウが存在しているということ。

二つ目は、簡単なアルゴリズムの問題集を解かせるという教育方法は、コーディングの基礎やデバッグのノウハウを身をもって学ぶために有用であると思うので、もっと一般向けにもそのような問題集が販売されてもいいのではないだろうか、ということ。

三つ目は、ぼくは専門学校時代はあまり成績が良い方ではなく(テストで0点を取ったことすらある)、本格的にプログラミングの魅力に目覚めて様々な設計思想やアーキテクチャを覚えていったのは二年間学校で教わったのち実際に実務でAndroidのアプリを作ったりするようになってからだということです。
それだけプログラミングというのは本質的に難しい部分があり、もちろん数ヶ月の独習であっさりと業界に乗り込んでくるような天才肌もたくさんいますが、一方で、たとえブラック企業の数ヶ月の雑な研修によってすぐに仕事が出来るようになれなかったり、先輩から一度「ちゃんとエラーメッセージ読めば分かるだろ!」と言われてもデバッグの勘が身につかなかったとしても、決してプログラミングの才能が絶望的にないとは言い切れないと思うのです。

プログラミングを始めたばかりの最初の飲み込みが遅くても、「パソコンは好きだけどプログラミングの面白さはイマイチ分からない」と思っていても、何かのきっかけでプログラミングの面白さを知ることで劇的に成長する可能性もあると思います。
もちろん、1億総プログラマーになるのが良いなんて思わないですし、向いてる人もいれば向いていない人、そもそも興味がない人、やる必要がない人もたくさんいるでしょう。
しかし、プログラマーにあこがれているけど自分にはどうせ才能がないだろうと思っている人には、ぼくのような例もあるという雑な励ましをしたいと思い、このようなエントリを書くに至りました。

なお、ぼくは専門学校に入る直前までは工場で刺身にたんぽぽを載せるのに類似した仕事をしていましたが、あれはとてもキツく大変でかなり根性がなければ続けられない仕事なので、誰でも出来る仕事代表のように言うのはよくないのではないかなと思います。

追記 専門学校の質について

なお、専門学校がすべて上記のような教育を施してくれるというわけではないらしく、同じ学校でも別の学科の卒業生は全然真面目に授業をやった記憶がないと言っていたり、他の専門学校でもそのような話を聞いたりするので、専門学校に入ることを検討している人は学校と学科をよく選びましょう。選び方は...分かりません。どうするのがいいんでしょう。。。