みんからきりまで

きりみんです。

マトリックス図のポジショニングマップでタスクを管理するのが良い感じという話

定期的に訪れるタスク管理ネタです。

ここまでのあらすじ

kirimin.hatenablog.com

タスク管理のためのいわゆるTODOアプリについては色々なものを試してきて、KanbanFlow→Habitica→GitHub→Todoistと移り変わっていった。

しかし、結局Windowsのメモ帳やVS Codeで新規作成したタブをTODOリストとして使ってしまうという現実があった。
そして結局それが一番柔軟であることに気づいた僕は、最終的にマークダウンで補完をしてくれるクラウドメモアプリInkDropに雑にページを追加しTODOを書きなぐっていく運用が最強という結論に落ち着いたのであった。

https://i.gyazo.com/ed30840d2da44a0ebeb85d8df9fa8595.png

その後の課題

しばらくInkDropを使用したTODO管理は上手く回っていて、毎日のTODOをとりあえず新規ページに箇条書きしたり、思考整理のためにやりたいことの列挙や企画書的なものなどInkDropを活用してきた。

しかし、最近個人で取り組んでいる大小様々なタスクや直近、将来的にやりたいことなどがどんどん増えていき、常に「無限に書き出されたTODOに追われ優先順位も上手く付けられない」という状態に陥ってしまった。
つまり、TODOの消化が追いつかなくなってしまい優先順位の決定が重要になってきたのだ。

こうなると単なる箇条書きやその順番の入れ替えによる優先順位決めだけでは限界が来てしまった。

そこで、追加のタスク整理ツールとして、マトリックス図に書き出してみるというのを考えてみた。

マトリックス図のポジショニングマップ

よく何かを分析したり自分のプロダクトのポジションを考えたりするのにポジショニングマップというのを使うらしい。
また、マトリックス図を使って自分にとって何が大切なのかを分析するような手法も調べると無限に出てくる。
これを日々のタスク管理にも利用出来ないかと考えた結果、ポジショニングマップ.comというマトリックス図を簡単に作れるサービスを使ってタスクを整理するというのを試してみた。

具体的には縦軸を重要度、横軸を優先度とした二次元の図の上にタスクをひたすら配置していくというものだ。実際に運用しているイメージは以下のような感じ。

gyazo.com

はずかしいので雑にモザイクをかけたせいで分かりにくいかもしれないけど、要するに右上にあるものほど今すぐ取り組みたいタスクということになる。
実際にこのように図にしてみると果てしなくタスクがあるように思えても右上の領域に位置するものはそれほど多くないという事が分かるし、どれをどのくらい優先してやりたかったのかというのもすぐに見て思い出すことが出来る。

更に「今はやらないけどいつかやりたいそんなに重要ではないこと」も左下の方に置いておけば優先度決めのコストを圧迫せずにメモすることが出来る。つまりこの図一つで直近やりたいことからいつかやりたいことまで全て管理できるのだ。
ちなみにこのツールではアイテムに色を付けられるので、緑は学習系、水色は活動系、赤は技術系、ピンクは読書など色分けしている。

このツールの良いところは、いつでも自由に一瞬でアイテムの位置を移動させられるので、昨日まで左下に置いていたタスクをいきなり右上に移動させたりしても何の問題もないというところだ。

https://i.gyazo.com/928a73ccdef1a8d0ccbde4076b61ff0b.gif

とにかく頭の中の「やること/やりたいことが無限にあって逆に何も手につかない」という状態を取り除き、常に俯瞰した状態でタスクを意識することが出来る。

相変わらずInkDropによるマークダウンベースのメモも大いに活用しているが、こちらもとても便利。

フリーエンジニアが全員フルリモート中の現場に新規参画して1ヶ月経った所感いろいろ(ぼくの場合)

年末から4月までダラダラとひきこもる休暇を過ごしてしまったけど、5月から新しい案件で働き始めました。
Androidエンジニアの知り合いからの推薦で、シニアレベルのAndroidエンジニアとジュニアレベルのサーバーサイドエンジニアという2つの業務を並行してやらせてもらえるという非常にありがたい案件を頂いた。
サーバーサイドに関してはコードの実装以前に現場のインフラや開発環境まわりの理解が出来ていなさすぎてまだ全然なにも戦力になれていないんだけど、どうにかはやく一人前に仕事が出来るようになりたい。 Androidエンジニアも実装だけできればいいわけではないけど、サーバーサイドは特にコードだけ書けても何も出来ないんだなぁと実感した。

まあそれはそれとして今回は全員フルリモートという体制の現場に新しいメンバーとしてジョインして働いてみて思ったことなどを書いてみたいと思います。

リモートワーク(在宅で仕事をするということ)自体について

これはTwitterなどを見ていても性格や家族構成など立場の違いにより本当に人それぞれという感じが見て取れますが、自分個人としては今の所ものすごく快適です。
自分の場合は人と会うのが嫌という以前に、人がいる空間にいるだけでどんどん体力を消費してしまう体質なので、通勤も含め8時間以上も人が多い場所にいると別に嫌なことがなくてもぐったり疲れてしまいます。
それに比べどこよりも落ち着く静かな自室で仕事をするのは、体感では出社するのの半分以下の疲労で済むという感じです。

正直、毎日どこかに出勤することなく家に居ながらオンライン上で全ての業務やコミュニケーションを完結させ、それでいて受託のように納期と戦うわけでもなく毎日8時間規則正しく安定して仕事が出来るなんて、夢のような状態です。なんだかどこかのえらい学者か教授にでもなったかのような生活に感じられます(イメージ)。

リモートは仕事が進めにくいか

まだ働きはじめて1ヶ月なので、これから色々とリモート特有の難しい部分なども見えてくる可能性は十分にありますが、今のところあまり「リモートだから」という課題は感じていません。
むしろ全員がリモートワークをしていることにより、声が大きい人のみが口頭で話をどんどん進めてしまったり、席が遠いことでなんとなく雑談がしにくく心の壁が出来てしまったりということが起こりにくいため、かえって平等にコミュニケーションがしやすいのでは?とすら感じます。

組織内でのコミュニケーションや情報共有に上手くいっていない部分があるとすれば、それはリモートワークだからというよりも、正しい粒度で定例や振り返り、1on1などコミュニケーションや情報共有をする場が仕組み化されていないことが原因ではないかなという気がします。
今まで口頭で「ちょっとあっちで話しましょう」とか「飲みにでも行って悩んでることとか色々話しましょう」とか、そういう属人化したコミュニケーションでビジネスを進めていた部分はリモート化することにより上手く回らなくなる気がします。

また、「リモートワークによって雑談の機会が減りざっくばらんな意見交換が減った」というようなのも、結局のところリモートかどうかというよりも、チームメンバーに気軽に雑談や意見を言ったりするモチベーションがあるかや、そういう心理的なハードルが取り除かれた文化が作れているかに依存する気がします。
実際、リモートが原則認められていなかった現場にいた時でも、Slackのチームの雑談チャンネルや個人の分報チャンネルなどはとても活発でくだらない絵文字を無限に作ってはリアクションしまくるというような文化があり、座席の物理的距離に関係なくコミュニケーションに積極的でフレンドリーな人とは頻繁にやりとりをしていました。

逆に、物理会議であまり発言しない人はリモート会議でもやはりあまり発言しないのではと思うし、これは人によるかもしれませんがリアルで雑談をあまりしない人はSlackなどでもあまり積極的ではない気がします。(ただしこれはどれだけ文字でのコミュニケーションに慣れているかという面があるらしく、人によってはSlackなどは口頭にくらべ非常に心理的ハードルが高いようです)

困っていることがあるとすれば、自分はただでさえなかなか人の名前と顔を覚えるのが苦手なので、ましてや顔写真などあまり特徴的じゃないアイコンに本名のSlackや、デフォルトアイコンのGoogleアカウントでカメラをOFFにしたGoogle meetではなかなか他人の名前どころか存在すら覚えることが難しいというのがあります。
これは会社の文化によると思うのですが、オンラインコミュニケーション上でもみんなもっとTwitter廃人くらい自己主張をしてくれるとありがたいと感じたりはします。

リモートは生産性が低下するか

前提として、リモートワークは多様性の受け入れであり、従業員のQoLを高めるための福利厚生のようなものだと思っているので、リモートだから生産性が上がるとか下がったら駄目とかそういう話しではないと思っています。
その上であえて考えると、自分の場合は+-0くらいかなという気がしてます。
+の面としては、静かで他人のいない自宅のため集中出来る、疲れにくい、通勤時間がなくなり活動できる時間が増える、寝坊したなどで仕事中にシャワーを浴びたくて仕方がなくなった時に浴びることが出来る、会議室への移動時間などがない、画面共有を使用したミーティングやペアプロなどは対面よりも便利などのことがありました。
-の面としては、全員MBPの内蔵マイクだとビデオチャットで声を聴き取るのが多少しんどい、漠然とした一体感や信頼感などが生まれにくい、積極的に話に関わっていかないと存在を忘れられて話が進んでしまう、生産性を高く保たないと仕事をしてないのではと思われそうで不安などがありました。

基本的にマイナスの面に関しては技術的には十分に改善可能で、あとはいかに組織がリモートワークに適応し属人化や偶発的なコミュニケーションへの依存を減らしプロジェクト体制を整えられるかという問題なのかなと思います。
プロジェクト管理に関しては最近はだいたいどこもスクラムを採用しているイメージがありますが、スクラムの肝である見積もりやタスクの棚卸し、ステータス確認や振り返りなどに関するスキームをきちんとやれていればリモートでも上手く回るんじゃないかなという気がします。逆にいろいろ省略したスクラム風のスタートアップらしいプロジェクト管理体制だと難易度が上がる気がします。 そういう意味ではスタートアップがスケールする段階で直面する課題と同じようなものを向き合う必要に迫られそうです。

リモートワークについての気持ち

もともと1人大好き人間の自分個人としてはこのままWeb業界でリモートワークが完全に定着してスタンダードな働き方になってほしいと願っていますが、一方でやはり同僚と会ったりランチに行くのが楽しみという人や、家族がいて自宅で仕事をするのが環境的にかなり辛いという人もたくさん見受けられます。
リモートワークが完全に定着したら交流の場としてのオフィス設計や、地価の安い地域に住んで仕事部屋を借りるなどのソリューションが普及するかもしれません。
ただ一番いいのはやはりどちらも選択出来ることなのかもしれません。
このあたりは正直よくわからない。

フリーランスなので4ヶ月仕事をせず学習と趣味に全力投球しようとしたけどそんなに強くなかった

去年の12月まで1年数ヶ月お世話になった業務委託先を離任して、1月から休暇を取っていました。 5月から新しい案件に入ったので今はまたお仕事の日々です。

さて、4ヶ月も休暇を取った理由は、毎回案件が終わる度に休暇を取っているというのもあるのですが、学習や趣味の活動でやりたいことが多すぎて、一度がっつり時間を取ってそちらに全力投球したいと思ったというのがありました。
1月の時点ではどのくらい休暇を取るのかは決めていなかったのですが、最低でも3ヶ月、案件のタイミングによっては半年くらい休暇をとってもいいと思っていました。
結果的には4ヶ月丸々休暇を取った感じになりました。

休暇中にやりたかったこと

kirimin.hatenablog.com

以前こういうエントリを書きました。
内容を要約すると30歳になる2020年の9月までに

  • ソフトウェアエンジニアとしてCSや数学の知識をもっと高めて、Androidだけでなくサーバーサイドの仕事も出来るようになる
  • もっとイラストが上手くなる
  • 英語での会話や読書に全く抵抗がないくらい英語が出来るようなる

を達成したいというような事が書かれています。
それに加え、競技プログラミングの学習やプロデュースしているVTuberのきりみんちゃん関連の活動にももっとリソースを割きたいと考えていました。

どうなったか

結果から先に書くと、堕落してしまい想定していた生産性の20%くらいしか活動出来ませんでした。
元々連休などで時間が増えてもその時間の密度は水に溶かしたように薄まって結局大して出来ることは変わらないというのは理解しているつもりでした。
そのため、短期と長期の目標を立てたり日々のやることを整理したりと生産性が上がるように出来るだけ頑張ったはずでした。
しかし、仕事のように決められた時間と求められたアウトプット以外でなにかに取り組むというのがいかにむずかしいかということを改めて痛感しました。

休暇を振り返る

1月

この頃はまだやる気にあふれていたので、休暇前からやっている毎日の始めにその日やることをTODOとして列挙していくという習慣を続け、仕事がなくても出来るだけ規則正しい生活をするように心がけていました。
また、2ヶ月単位の目標を設定したり、1年単位のやりたいことを整理したりもしました。

※日次TODOが正しく機能してる様子
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実際1月が一番いろいろなことがやれていて、不眠に悩んだり、「理論上は1日8時間も作業すればやりたいことが全て出来るはずなのに集中力が続かないので日課をこなしただけで夜になってしまう」と悩みながらも、毎日英語や競プロの勉強をしながらイラストを描いたりVTuber関連の作業をしたりしていました。

2月

2月に入って歯車が狂いはじめました。
この頃からコロナが話題になり始め、DroidKaigiや技術書典が中止になるなか、Switchでドラクエビルダーズ2というゲームをやり始めたところ、あまりにも面白く寝る間も惜しんで1日15時間くらいプレイする日々を1週間くらい続けてしまいました。この1週間で完全にそれまでの「規則正しい生活を保とう」という感覚が崩れてしまい、このことがずっと尾を引くことになります。
ドラクエビルダーズ2をクリアしたあとも、アークナイツを始めてしまったりPlague Incにハマったりしてゲーム欲が抑えられなくなってしまいました。
それでもなんとか技術書典で出す予定だった同人誌の執筆を終わらせ、きりみんちゃんのLive2Dモデルのフルリニューアルをしたり、いくつかのスクリプトを書いたりと後半はやや持ち直しました。

3月

3月に入りコロナの影響が本格的になり自営業の自分も次の仕事のことなどで不安なことが多くなり精神的に不安定になります。
しかしこれ以上貴重な休暇を無駄にしてはいけないと思い、次の仕事を探しつつ生活の立て直しをはかりN予備校のプログラミングコースをやったり、自分でもWebアプリの開発を始めてみたり、いろいろやり始めました。しかし、3月の半ばにどうぶつの森が発売されたことにより、またゲーム廃人状態になってしまい、全然作業が進まなくなってしまいました。

4月

4月に入り次の案件が決まると、その案件のことが気になってますます何も手につかなくなっていきます。どうぶつの森への熱は冷めず、何故かブレスオブザワイルドのマスターモードをやり始めたらドハマリしてしまい、更に何故かシャニマスまで始めてしまい一日中ゲームばっかりやっていました。
外出自粛要請があり気分転換に出かけることもできなくなり、結局4月はほとんど何も活動をせずダラダラとゲームとネットばかりして過ごしてしまいました。

4ヶ月の休暇を通して感じたこと、学んだこと

長期休暇をとっても思っているほど何も出来ない

というのはまあ分かっていたことなんですが、改めて理解しました。
なにかに取り組むには習慣化されていることが大事なので、平日に出来ないことは休日もなかなか出来ないし、休日に出来ないことは連休でもなかなか出来ない、連休に出来ないことは長期休暇をとっても出来ないという傾向があると思う。
まずは30分でも10分でも毎日やるように習慣付けしていないと、いざ時間が出来てもなかなか取り組めないし、そして習慣はすぐに堕落によって崩壊してしまうので、長く休みを取れば取るほど生産性を維持するのは難しくなると感じました。

個人的には1,2ヶ月くらいの休暇を半年か1年に1度取れるくらいが一番理想的な気がするけど、その働き方を実現するのは正社員、フリーランス問わずなかなか難しいですよね...。

しばらく自由な日が続くとすぐに時間の大切さを忘れてしまう

休暇の始めのころは「本当だったら仕事で1日終わるはずの日を自分の為に使える!」という気持ちがあり、いかに有効に時間を使うかを強く意識出来ていたのですが、月日が経つにつれてどんどん「今日やらなくても明日もあるからいいや」という考えになり怠け癖がついてしまう。

ずっと自由な時間が続くと頭を整理する時間がなくなる

変な話ですが、毎日ずっと休みだと時間の感覚も曖昧になっていくし、今日は何がしたいのか優先順位をつけるのが難しくなっていくように感じました。
逆に仕事をしていると仕事以外のことは出来ないので、「仕事が終わったらこれをやりたい」という気持ちがどんどん湧いてきて、頭が整理されるような気がします。

休暇を取るなら冬じゃない方がいい

これは個人的な好みの問題ですが、自分は夏が好きで冬が苦手なので、冬に休んでいてもどんよりとした気分になってあまり楽しめなくてもったいなかった。逆に夏は働いていると「どうしてこんな最高の気候なのにオフィスで仕事しているんだろう」という気持ちになり働いていると病みがちなので夏に休暇を取ると丁度いい。

ゴロゴロしながら据え置きクオリティのゲームが快適に出来るSwitchはやばい

Switchは最高のハードでぼくがずっと望んでいたものだけど、それだけにSwitchは布団の中で永遠に出来てしまうため、運用を間違えると大変なことになることが分かった。

自分の心の弱さを知った

とはいえ、在宅で請負いなどの仕事をしている知り合いなどをみていると、「この作業が終わるまで新作ゲームは買わない」とか言ってる人が結構いて、もしかすると自分の心が弱すぎるだけなのかもしれないと思った。

仕事を再開して

休暇中から薄々気付いていたことですが、仕事をしていた方が強制的に生活リズムを正され、メリハリのある生活をする必要があるので、自由な時間は少なくてもかえって出来ることは多いのではないかという気がしています。

特に今はフルリモートで働いていますが、フルリモートであれば昼休みにちょっとした学習や家事などをしたり、業後に仕事モードからシームレスに自分の作業に移行することが出来ます。
さらに人間は働かず何もしていないと罪悪感があり焦りなどで悪循環に陥りがちですが、仕事をしていると少なくとも対価を得られるだけの貢献はしているという承認と自尊心が得られるため、精神的にも安定しやすくやる気も出やすいです。
もしかすると個人でいろいろな活動がしたい人にとって理想の生活というのは週3,4のリモートワークで働き続けるスタイルなのかもしれない...と思いました。
どうかコロナが収まってもこのままWeb業界でリモートワークが普及してほしい...。

#技術書典 8で配布予定だった新刊「AtCoderの歩き方」の電子版が販売中なので既刊を含め紹介する【20%OFF】

こんにちは、きりみんです。
2/29に開催予定の技術書典8にサークル参加予定だったのですが、残念ながらコロナの影響によりイベントが中止になってしまいました。
それ自体はやむを得ない事だし特に異論もないというかむしろ運営のみなさんにはこの苦難をなんとか乗り越えてほしいという気持ちです。

さてそれはそれとして、サークル「きりみんちゃんねる」では新刊として「AtCoderの歩き方」という本を出す予定で、すでに300冊の入稿をしてしまった後だったのですが、電子版をBOOTHにて販売することにしました。
この判断は若干迷って、電子版を売ってしまうと紙の在庫を消化する難易度が上がってしまうので次のイベントまで温めておくという選択肢もあったのですが、今回の本は特に完全な趣味で書いた側面が強くAtCoderを布教したいというモチベが強いので、次のイベントを待たずに電子版を販売という形で公開してしまうことにしました。

というわけで、技術書典8で配布予定だった本を既刊も含めて紹介することにしました。
ちなみに期間限定で全ての本を20%OFFにしているので、この機会にぜひ購入してくれると嬉しいです。

新刊 AtCoderの歩き方 -数学が得意じゃないエンジニアにこそ競技プログラミングを布教したい!-

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この本は、著者がハマっている競技プログラミングサービスの AtCoder の魅力を もっとたくさんの人に知ってもらいたくて書いたものです。 みなさんは競技プログラミング/プログラミングコンテストというものをご存知で しょうか。 かなり昔から行われているものではあるので、存在は知っているという方が 多いかもしれません。 一方で、実際にやったことがあるという人はプログラマーでも少 数なのではないかなと思います。 競技プログラミングはプログラミングを使用して数学的な問題を解く速度や正確さを競い合う遊びです。 実は競技プログラミングは近年ブームの兆しを見せています。特に数学が好きな理系の学生など、かなり若い層を中心に広まっています。 しかし、著者は競技プログラミングを数学やアルゴリズムに苦手意識がある社会人エンジニアにこそもっと布教したいと考えています。 競技プログラミングに取り組むことで、楽しみながら数学や複雑なアルゴリズムに対する思考や実装のスキルを身につけることができます。 実際、筆者も Android エンジニアとしては何年もガッツリ開発を経験してきました が、数学や高度なアルゴリズムが要求されるような分野にはとても苦手意識があり、全 く手が出せていませんでした。
しかし、近年では機械学習や XR などより高度な計算な どが求められる分野が増えてきています。 そんな時代に対応しコンプレックスを解消す るためにも、一緒にゆるーく AtCoder を始めてみませんか?
【まえがきより】

競技プログラミングサービスのAtCoderをもっと流行らせたくて書いた本です。
内容としては、競プロに興味があるけど何から始めていいかよく分からないという人や、プログラマーをやっているけど数学やアルゴリズム周りに苦手意識があって学習してみたいという人向けに、AtCoderとはどういうものか、始め方、過去問の探し方や勉強方法など知っておくと便利な知識などを紹介したガイドブックのような内容になっています。
AtCoderは勉強になるだけではなく趣味としてもとても楽しいので、興味があればぜひ読んで始めてほしいです。

具体的なコードや技法について解説した本ではないのでご注意ください。

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既刊 エンジニアのためのプログラミング以外入門

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この本は、著者が10 年ほどエンジニアとしていろいろな会社を渡り歩き仕事をしてきた経験を元に、エンジニアとしてこれから働く人や働き始めた人のためにエンジニアとして働くうえで著者が学んだり心がけていたりする「働き方」についてのTips を雑多に紹介する本です。

日本には優秀なWeb プログラマーがとてもたくさんいると感じています。あまり知られていない小さなベンチャーや零細企業などでも会社を引っ張っているハッカー精神を持った優秀なプログラマーが大抵一人はいたりします。
一方で、多くの開発現場でプログラマーのプログラミング以外のスキル、いわゆるビジネススキルやソフトスキルといわれるようなスキルはあまり高くないと感じることがあります。
せっかく優秀なプログラマーが開発に携わっていても、マネジメントや進捗管理などが出来ていなかったり、適切なコミュニケーションや情報共有が出来ていないために開発がうまく進んでいなかったり生産性が低かったりしている現場を多くみてきました。
本書ではエンジニアが働く上での「プログラミング以外」の部分に焦点を当て、筆者のちょっとしたTips を紹介してみようと思い書いた本です。中には「そんなことは当たり前だ」と思う内容や「自分はそう思わない」と感じる内容もあるかもしれません。
あくまでいろいろな開発現場をみてきた筆者のポエム集として、一つの参考として受け取ってもらえれば幸いです。
【まえがきより】

■対象読者
• これからWeb 業界で働く予定の人
• エンジニアとして働き始めたばかりの人
• プログラミングには自信があるのに開発がうまく行っていない、残業が多い、組織からの評価があまり高くないと感じている人

■本書で得られること
• エンジニアとしてWeb 業界で働く上で知っておくと役に立つ「プログラミング以外」の業務スキル
• 筆者が様々な技術系のビジネス書を読んで学んだり実践したりして学んだ知見のサマリ

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フリーランスを完全に理解できる本 エンジニアがフリーランスで働くための情報と知見

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この本は、7 年ほどフリーランスのエンジニアをやっている著者が、フリーランスについて身をもって知った情報や知見などを共有するものです。フリーランス(個人事業主)の基礎知識から、様々な知見などを惜しみなく解説しています。

■主な内容
フリーランスの基礎知識
業務委託契約や請負契約、エージェントの解説
・エンジニアの単価や相場について
・税金や経費について
・確定申告について
フリーランスキャリアプランについて

■本書の対象読者と前提 筆者が Android アプリ開発者ということもあり、本書は主にエンジニア、特に都内の Web 系業界で働くプログラマを対象にしています。
しかし、各章の内容はエンジニア以 外の職種 (デザイナーやイラストレーターなど) の人でも多いに参考にしていただけるの ではと思っています。
また、フリーランス以外の方でも、副業で収入がある方や業務委託 契約の仕事をしてみたい方にも役立つ内容だと思います。
エンジニアのフリーランスという働き方については、あまりその情報が共有されておら ず、一部の行動力がある人のみがメリットを享受している現状があります。また、最近で は「フリーランス」という言葉を使った耳障りのよい詐欺のような情報や、「全ての人は 就職せずにフリーランスになった方がよい」といった無責任な情報を発信している人もお り、うさんくさいというイメージが付いてしまっている側面があると思います。
一方で、 その反動からか最近のインターネット上などではフリーランスという働き方を極端に否定 したり、リスクを過大評価してあたかも社会的弱者かのように煽るような言説も見られる ようになりました。
本書で扱うフリーランスの情報は、そのようなメリットやデメリット だけを盲目的に列挙するような内容ではなく、現実的なフリーランスという働き方につい ての情報を共有したいという想いで書きました。
【まえがきより】

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既刊 Great Little girl Programmer kirimin-chan

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幼女のきりみんちゃんが雪が降った早朝の町を散策したりするだけのフルカラーまんがです。
きりみんちゃんを知らない人でもオリジナル漫画としてたのしめます。

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その他

きりみんちゃんが各本について紹介してる配信のアーカイブもあるのでよかったらみてください。

www.youtube.com

N予備校に入学してプログラミング入門コースを少しやってみたけどかなり良さそうだった

このエントリはバーチャル幼女プログラマーのきりみんちゃんが書いています。

N予備校に入学してみたよ

www.nnn.ed.nico

少し前にも話題になっていたけど、Webプログラミングなどの勉強がしたいと思ってN予備校というサービスに登録してみました。
N予備校ドワンゴが運営してるネット学習サービスで、大学受験コースの他にプログラミングコースなどもあり、月額1000円ですべてのコースが自由に履修できるようです。

プログラミングコースではプログラミングの完全な初学者向け教材から、かなり本格的なソフトウェア開発のコースまで用意されているようです。

https://pbs.twimg.com/media/EPYB6S4U8AIQV7V?format=png&name=large

「プログラミング入門」コースではnode.jsを使った簡単なWebアプリの作成まで、「大規模Webアプリ」コースでは次のように本格的なWeb開発が学べるようです。

プログラミング言語ScalaとWebアプリケーションフレームワークであるPlay Frameworkを利用して、 大規模Webアプリケーションの開発を学ぶ講座です。 並行処理プログラミングコースの終了が前提となっています。 大規模なチーム開発に必要なアジャイルソフトウェア開発やドメイン駆動設計についての概略を学び、 UMLを使ったソフトウェア設計を学びます。 最終的に、Dockerを用いてMySQL、Redis、ImageMagickを利用した画像変換サービスを完成させます。

実践的な大規模サービスの開発が包括的に学べる教材というのは結構めずらしい気がします。

やってみたよ

さっそくまずはプログラミング入門コースを履修してみました。
きりみんちゃんは現役エンジニアなのでサクサクっと終わらせようと思ったのですが、想像していたよりも内容が丁寧かつ本格的でびっくりしました。

第一章では、PCにそれほど詳しくない一般的なWindowsユーザーの中高生でも理解出来るくらい丁寧にたくさんのスクリーンショットなどを使って0からプログラミングのはじめ方を解説しています。
そしてHTML、CSSの基礎を解説したあと、JavaScriptの基本構文までやるのですが、この部分も簡潔なのにとても丁寧に書かれていて、ES6の解説などしっかりモダンな内容になっていて安心感があります。

さらに驚いたのは、次の第二章ではいきなり開発準備としてLinuxやviの解説、Ubuntuのインストール、GitとGitHubの使い方、ネットワークの基礎などかなりガチな内容になっています。
軽い気持ちでプログラミングをやってみようと思った人は挫折してしまうのでは?という心配もややありますが、最初からモダンで実践的な環境や知識についてしっかり教えてくれるのは良いですね。

この辺りはネット検索の断片的な学習では身につけにくかったり、書籍だとボリュームの問題であまり解説されない部分だと思うし、専門学校でもあまり教材がアップデートされずにGitやDockerなどまできちんと教えてもらえることは少ない気がします。
実践的なスキルを身に付けさせたいという想いを感じますね。

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個人的には使用する言語/フレームワークはnode.js&ScalaよりもRails&Goとかの方が嬉しさはありますが、考え方までしっかりと教えてくれる教材であれば別言語への応用はしやすいだろうと思います。

最近はプログラミングスクールというのが流行っていて、中には学生やほとんど実務経験のないエンジニアの作った自称プログラミングスクールサロンのようなものが結構高額で行われているのも観測したりしますが、そういうものに手を出すくらいなら、月額1000円のN予備校のプログラミングコースを履修した方が安くしっかりとしたスキルが身につくんじゃないかなという気がします。

ちなみにN予備校に登録すると大学受験コースや中学復習コースなどもすべて受けられるので、中学数学復習コースなども履修してみようかなと思っています。

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またしばらく学習を進めたら改めて感想を書きたいなと思います。