みんからきりまで

きりみんです。

フリーランスとして企業に常駐する働き方をしてみて

フリーランスになって1年になります

特に隠していたというわけではないですが、実は1年前からフリーランスやってます。
フリーランスといっても、ぼくの場合は企業に常駐しているので、IT系のブログでよく見るいわゆるノマド的なものではなく、毎日10時に出勤してチームで仕事をして19時に帰る普通の生活です。

そういうフリーランスの働き方ってあんまり言及される事が少ない気がするので、気になっている人向けにどんな感じなのかちょっと紹介してみようと思います。

どうしてフリーランスになったか

とはいえここは僕の日記帳なので先に自分語りをします。
どうしてフリーランスになったかと言うと、あんまり立派な志があったわけではありません。どちらかと言えば消去法です。

前職を辞めた後、働くという行為にかなり後ろ向きな気持ちになっていて、正直もう当分は正社員として就職活動をしたいという気分ではありませんでした。

理由としては、いくらよく考えて就職活動をしたとしても、労働環境が自分に合っているのかどうかとか、耐えられない要素がないかというような事がどうしても入社してみないと分からない面があり、一方で一度入った会社を辞めるというのは物理的にも精神的にも大変だし、会社としては正社員として雇うからにはやはり永く働いてくれる事を期待しているのが伝わってくるし、すぐに辞めてしまうととても迷惑が掛かってしまうという辛さがありました。

しかし大人になると働かずにいるだけでお金が増えないどころがどんどん借金が出来てしまうという現実があり、とにかくこのまま田舎に帰ってしまったら何もかもが終わってしまうと思い、フリーランスとして働く事を思い付きました。

フリーランスであればどこか一つの会社を決めて就職するというような決断を先送りにしつつ、ある程度のお金を稼ぎながら自分がどういう環境ならば幸せに働く事が出来るのかを探しやすいんじゃないかなと思いました。

あと、開業届を出したり税金について調べたりする非日常感も、もう一度働くという事へのモチベーションになりました。

常駐型フリーランスとしての生活

最初にも書きましたが、フリーランスといってもスタバでMacBookを開いて仕事をしているというわけではありません。

僕の場合はエージェント経由で企業を紹介してもらい常駐して仕事をしているので、ライフスタイルとしてはサラリーマンとほとんど変わりません。フリーランスというよりも、個人事業主として技術者派遣の人達に混じっているというのが限りなく近い気がします。

正社員と違うのは、あくまで業務委託の契約を受けて仕事を手伝っているだけなので、良くも悪くもドライであるという所です。 正社員のように電話当番をさせられたり、同僚や上司と心から打ち解ける事を求められたり、理不尽な業務や研修や会議を強制されるような事は基本的にはありません。収入も自分で単金を決め交渉をするのでとてもシンプルで明確です。もちろん副業で収入を得たからといって怒られるような事もありません。

辞めようと思えば(契約の切れ目であれば)いつでも辞められますし、働くのが嫌になったらしばらく休業して寝て暮らす事も出来ます。

ただし、それらは裏を返せば会社の仲間として会社の行く末を背負う事も、責任を負う事も期待されていないという事だと思います。 出世する事も基本的にはないし、病気や怪我をして働けなくなったりした時の保証もありません。収入は普通のサラリーマンよりも多いですが、その分全てが自己責任なので、様々なリスクを自分で管理し計画的に行動する事が出来なければ不安定なフリーターと変わらないでしょう。

僕は元々組織の一員である事にアイデンティティを感じるタイプではなく、社内で有名になったり出世する事よりも、プログラマ・エンジニアという職業(もしくはプログラミングという行為)自体に関心があったので、とても合っていたのではないかなと思っています。

確定申告とか

確定申告に関しては、去年は白色申告で青色申告をやるのが今年の分からなのでまだ何とも言えません。 白色申告の感想は「伝えるべき事は物凄くシンプルなのにフォーマットが意味不明過ぎて聞かないと分からない」という感じでした。期間中に税務署に行けば確定申告難民が列をなしてパソコン待ちをしていてバイトの人が何をどこに入力すればいいのかを教えてくれます。ハローワークのように。

ちなみに収支管理はクラウド会計サービスのFreeeを利用しています。 経費をメモするには便利ですが出力される用紙の何が正しくて何が間違っているのかは結局聞かなければ分からないので、申告に必要な情報を集めたら何も考えず税務署に行った方が早いと思いました。

フリーランスになるには

僕と同じような体系のフリーランスになるのは簡単です。

開業届けを提出するだけです。あとはエージェント会社に登録すれば色々やってくれます。

もしくは知り合いに個人事業主を募集している人がいれば直接契約してもいいと思いますが、その場合はもうちょっとちゃんと知識を付けないと危ないかも。

年齢とか

「そんなに若いのによくフリーランスになったね」というような事を言われる事がありますが、むしろ若いうちの方がフリーランスにはなりやすいと思います。

ある程度の年齢以上だったり家族がいたりすると正社員をやめて不安定な仕事をするリスクは高いですし、実力主義というのは若い頃の方が得な事が多い気がします。若いうちであればフリーランスが合っていなかったとしてもその経験を活かして正社員の仕事を探せますし、経験してみれば「フリーランスになってみたかったなぁ…」というモヤモヤとした後悔をしなくても済むかもしれません。

今後とか

僕はフリーランスとして最初に入った今の職場がわりと居心地がよく、実は今までの人生で一番長くいる職場というよく分からない感じになっています。人間案外いつでも辞められると思うと危機感が募らないのでなかなか辞めないものなのかもしれません。

そろそろ働くのに疲れてきたので、半年くらい働かずに旅でもしてみたいなぁと思ったりしてます。

今のところフリーランスをやめる予定はないですが、正社員として働きたい会社があったりしたら分からないですし、直接仕事を受けて在宅で働いたりしてみたいなぁという気持ちもあります。

先が見えないのがフリーランスの一番いいところかもしれないですね。