あらすじ
僕は元々テレビを持っていなくて、I/Oデータの安いPC用TVチューナーを買ってそれでテレビを見ていた。
しかしこれは動作が不安定でたまに認識しなかったり、PCを起動していないと録画が出来ないなど不満が多かった。
更にこのチューナーはWindowsMediaCenterがないと利用出来ないという制約があって、WindowsMediaCenterはWindows10では使えないためWindows10にアップデートが出来ないという問題もあった。
ところがWindows10の無料アップデートが終了した直後にこのチューナーが完全に故障してしまい、僕はテレビ難民になってしまったのだった。
元々主に見ている番組がアニメくらいだったので、これを機に脱テレビ生活をしようと思った。
AbemaTVやニコニコなどのサービスを利用すればいくらかのアニメは視聴出来るし、NHKの番組や民法のドラマなども金を出せば一応インターネットで視聴することは出来るので、この試みは成功するかと思われた。
しかしやはりアニメは全てが即日配信されるわけではないし、金曜ロードショーなどリアルタイムで実況して楽しみたい番組は少ないが確実に存在する。
そして何よりNHKの受信料を払っているにも関わらず毎週数百円を払って真田丸をオンデマンドで観るというのはあまりにも馬鹿馬鹿しいと思ったので、やはりTV環境を構築することにした。
僕はデスクにPCのディスプレイを3枚置いているので家電としてのテレビを買うという選択肢は現実的ではなく、PC用チューナーというのを色々調べてみると、よく分からない安いものでも1万~2万程度はすることが分かり、それらを買うくらいであればnasneというものが良さそうだということになった。
僕はそれまでnasneというものを噂では聞いていたものの概要がイマイチ掴めていなくて、プレイステーションが無くても使えるのか、チューナーは内蔵されているのかなどがよく分からずあまり有力候補ではなかったのけれど、きちんと調べてみるとnasneというものは
- nasne自体が独立して稼働するTVチューナーである
- HDDを内蔵していて録画が出来る
- ローカルネットワークを利用してPCやスマホからでも問題なく視聴や録画予約が出来る
- 2万という単なるPC用TVチューナーと比べても特別高くもない価格
という素晴らしい製品である事が分かり購入に至った。
数ヶ月使った感想
結論から言うとめちゃくちゃ良い製品で、なんで皆もっと早く教えてくれなかったんだという感じ。
Windows用の公式視聴アプリは特別使いやすくもないが問題なく利用出来て便利(ただしアプリ起動中はスクショが撮れないので作業しながらアニメ見るのに不便)だし、スマホアプリはUSBデバッグがONになっていると再生出来ないという致命的な仕様はあるものの、なんとインターネット経由でリアルタイムの番組や録画が自宅以外でも視聴出来るというそれもうネット配信でいいじゃんという感じの機能を備えていてすごい。
非公式ではあるが一応Macからnasneを利用する有料アプリも販売されていて、僕はこれも買ってみたが一応ちゃんと動いてはいるようだった。
nasneは独立して稼働するのでPCの起動とは関係なく録画が出来て各端末で視聴が出来て、内蔵HDDは1クール分のアニメを全て録画するのに十分な容量だ。
正直nasneがあればAbemaTVもdアニメストアも(僕にとっては)必要なかったのだということが分かり全ての問題が解決した。
いや、録画したアニメがなかなか消化出来ずどんどん溜まっていくという新たな問題は発生したが。
余談
nasneはあんまり関係ないけど、メインで使っているディスプレイが4kでDisplayPort接続なのだが、当初使っていたケーブルがHDCPという著作権保護規格に対応しないなかったらしく、ウィンドウをメインディスプレイに移動させるとエラーが出て視聴が出来なかった。
仕方がないのでAmazonでHDCP対応と書かれているDisplayPortケーブルを購入して差し替えたら視聴出来るようになったのだが、何故か日によってHDCPエラーがまた出たり出なかったりするようになってしまった。
アニメのBDを買った時もWindowsMediaPlayerではなく有料の著作権ライセンスを持ったプレイヤーアプリを購入しなければならないと知って憤ったが、本当にテレビというのはどうにか見せないように頑張っているのではと思ってしまうほど不便でよく分からない…。