これはKotlin Advent Calendar 2015、13日目の記事です。
残念ながらポエム(ネタ)枠です。
Kotlinは流行っているのか
3月にこんな記事を書きました。 kirimin.hatenablog.com
この中で、「2015年のAndoird開発、選択肢の一つとしてKotlinはかなりアリなんじゃないでしょうか」などと適当な事を書きましたが、当時まだネタ言語感が強かったKotlinはその後どうだったのでしょうか。
日々Kotlin界隈をウォッチしている身としては考えるまでもないテーマですが、世の中にはそうじゃない人の方が多いと思うので、改めて最近のKotlin機運の高まりについて振り返ってみたいと思います。
Googleトレンドで確認
Kotlinがどのくらい流行っているのかGoogleトレンドを使って確認してみました。(雑)
まずはKotlin単体で見てみます。全世界だとプログラミング言語以外のKotlinも含まれてしまう気がするので日本国内に設定しています。
それまで観測範囲外だったのが今年の4月頃から上がり始め10月辺りから一気に上昇していますね。
※ちなみに12月の数値は観測途中のため不安定です。
続いて他の言語との比較です。こちらも国内に絞っています。
やはり他のライバル言語と比べると低いですが、順調に上昇していて比べられるレベルまでは来ています。
最後に日本以外の地域とも比べてみます。
他の地域でも今年始め頃から上がり始めていますが、なんと日本が一番Kotlinトレンド力が高いという衝撃の結果に。
日本から世界にKotlinの可愛さを伝えていけると良いですね。
AdventCalendarでのKotlin人気
有志によって毎年開催されているKotlin AdventCalendar、その歩みを見てみましょう。
※ぜひ順番に開いてみてください。
■2012
Kotlin Advent Calendar 2012 (全部俺) : ATND
■2013
Kotlin Advent Calendar 2013 - Adventar
■2014
Kotlin Advent Calendar 2014 - Adventar
■2015
Kotlin Advent Calendar 2015 - Adventar
毎年どんどん賑やかになってゆき、今年のKotlin Advent Calendarはあっという間に全日埋まってしまいました。
また、今年はKotlin Advent Calendar以外にも各企業などのAdvent CalendarでもKotlinについて語られている記事が複数あります。
■Yahoo! JAPAN Tech Advent Calendar 2015 1日目
次世代言語Kotlinを使ったAndroid開発とヤフーの新技術との向き合い方 - Yahoo! JAPAN Tech Blog
■CyberAgent エンジニア Advent Calendar 2015 2日目
新卒入社2年目エンジニアがGitHubにAndroidのライブラリを公開してみて感じたこと|サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
■ドワンゴ Advent Calendar 2015 2日目
今からKotlin - Qiita
■Fenrir Advent Calendar 2015 11日目
かわいいプログラミング言語 Kotlin を既存の Android プロジェクトに導入したい (フェンリル | デベロッパーズブログ)
最近ではKotlinを実際の業務で採用しているという話も聞くようになってきました。
Kotlinが個人的趣味や一部ウケに留まらず、(主にAndroid界隈で)注目を集めている事が分かりますね。
Kotlinのバージョン動向
Kotlinは今年も次々とバージョンアップを繰り返し、とうとう現在はbeta3になっています。
言語仕様も固まりつつあり、1.0のリリースはもう間近という話です。
1.0がリリースされれば突然言語仕様が大きく変わって対応を求められるようなリスクはかなり減るはずなので、一気に業務での導入も進むのではないでしょうか。
実務でのKotlin、1.0が出るまでは突然構文が変わって書き換えが必要になったりするので厳しいかなという感じだけど、逆に言えば1.0が出ればもう迷うことないっぽい
— きりみん (@kirimin) 2015, 10月 5
個人的にはどうだったか
僕個人にとっては2015年はKotlinが一番アツい一年でした。
残念ながら業務でKotlinを使うには至っていませんが、仕事の業務内容がコーディングから遠ざかりなかなか技術的なモチベーションが捻出出来ない中で、Kotlinのおかげで技術的に楽しい一年を過ごせた気がします。
個人で開発しているMitsumineというAndroidアプリを100%Kotlinに書き換え、Kotlin勉強会で発表したりもしました。
Kotlinの魅力
元々Kotlinに興味を持ったきっかけは、「RxJavaなどが流行ってるのにAndroidでJava8が使えないのが辛いけどScala導入は色々上手くいかなくて何か代替は無いのか」という消極的なものでしたが、Kotlinの仕様を知っていくにつれ次第に「Kotlinは他のどの言語にも負けないくらい素晴らしい魅力を持った言語なのでは?」という気持ちが芽生えてきました。
Optionalの仕様なんかはJava8、Scala、Swiftなんかと比べてもかなり洗練されていますし、Javaとの連携のしやすさや学習コストの低さ、落とし穴の少なさなどとにかく堅実で業務利用を強く意識した言語だと思います。
Kotlin用のライブラリやフレームワークが少ないのも、Javaの資産をそのまま問題なく使えるからという面もあるのかもしれません。
2016年のKotlinは
来年はおそらくKotlin1.0がリリースされると思うので、爆発的に導入が進むのではないかな、と妄想しています。
1月にはAndroidでKotlin勉強会というイベントもありますし、
DroidKaigi2016でもKotlinの話が聞けるようです。
2016年のKotlinの活躍が今から楽しみですね!