タイトルの元ネタはこの本。
- 作者: 成冨ミヲリ
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ずっと絵が下手だった
さて、ぼくは女の子のイラストを描くのが趣味だ。
いわゆるオタク絵というやつ。
しかし残念ながらぼくには生まれ持った絵のセンスが(そんなものがあるとしたら)全くない。
幼い頃から絵を描くのは好きだったけど、とにかく立体物や人物が全くかけなくて、いつも真横から見た記号的な家や木や動物の絵をたくさん描いている子供だった。
ぼくがオタク絵を描き始めたのは中学生の時で、その頃から一貫して女の子のイラストばかりを描き続けている。
その頃の絵はさすがに残っていないが、とにかくいくら描いてもあまり上手くならなかった。
描いたり描かなかったりとムラがありはしたが、20歳くらいになってもまだ「ちょっと上手な小学生」にもとても敵わないという感じだった。
何よりこの時点で5,6年くらいはイラストを描いているのに、まったく立体を意識出来ていなかったし、等身すら意識していなかったのだ。
この頃にはイラストが上達することは生涯ないのだろうな、と半ばあきらめていた。
正しく学習するということを知る
ところでその後ぼくはエンジニアになった。
エンジニアという職業は学習し続けることがとても大事な仕事だ。
そしてぼくはエンジニアとしての活動を通して、物事を正しく学習する、という事を学んだ。
例えば英語の学習をしたように。
そして、イラストももっとちゃんと体系立てて学習すれば上達するのでは?と思った。
この頃から改めてイラストの教本を買ったり、ネットのHow Toを読んだりして、きちんと知識を付けて練習をするようになった。
するとイラストもプログラミングなどと同じく、山のようにあるたくさんのTIPS、テクニックの積み重ねであるという事がわかってきた。
おそらくセンスがある人というのは、そういうテクニックを教わらなくてもどんどん自分で気付いていける人なのだろうと思う。
イラストの世界でよく言われる「知識なんていらない、とにかく上手くなるまでたくさん描き続けろ」というマッチョなアドバイスも、おそらくその人はそれである意味車輪の再発明的にたくさんのテクニックを自分で発見していった故なのだろう。
しかし、きっと萌えイラストにも知識の高速道路(初学者が最短で学習するための道筋)は作れるはずで、がむしゃらに描き続けて上手くならなかったからといって諦めてしまう必要はないはずだ。
ぼくのイラスト上達遍歴
ここでは恥ずかしさを飲み込んで、ぼくのイラストがどのように変化していったのかを晒していこうと思う。
予め予想されるツッコミに答えておくと
最初から上手いじゃん:この時点で6,7年くらい描いてるんだよ...
今でも下手くそじゃん:そうかもしれない。でも多分もっと上達する
さて、それでは行ってみよう。
これは2010年頃、20歳くらいの時だ。
この頃はペンタブ持ってなかったし色塗りも出来なかったのでノートにひたすら描いていた。
ものすごく絵柄が安定しなかったし、ほぼ顔しか描けなかった。
これは2014年ごろ、ペンタブを買ってちゃんと学習をしようと思い立った最初の頃だ。
どんどん行こう。
これは2015年ごろ、1年くらい(といってもそんなに頻度は高くない)学習しながら練習した頃。少し上達が見られる。
これは2016年ごろ、この頃に一番上達したと思う。ノウハウを解説した動画を見たり、写真やイラストを模写する練習をしたりちゃんとやっていた。
これは2017年ごろ、かなり最近だ。だいぶ今の絵柄に近い。この頃からあまり絵を描く頻度が高くなくなってしまったので、実際には1年で数枚しか描いていない。
そしてこれが2018年、今のぼくのイラストだ。まだまだこんなエントリを書いて偉そうな事が言えるレベルでは無いかもしれない。しかし昔に比べたら遥かに上達しているのは確かだと思う。
実用レベルにはなった
最近はVTuber活動をやっているんだけど、そのイラストは自分で描いたものだし、それなりに可愛いとも言ってもらえる。
ようやくイラストが実用的に趣味に使えるレベルになってきたのだと思う。
そんな日が来るとは昔は思っていなかったが、体系立てて学ぶ事でゆっくりではあるがここまで上達することができた。
どうやって学習したの
いろいろやった。
本
まず本をたくさん買った。
イラストの上達に教本なんていらないという思想の人も多くいるのは知っているが、そう言っていても始まらないので、お金はケチらず色々な本を買った。
いくつかオススメの本を紹介したい。
【マンガ】ヒロマサのお絵描き講座<体の描き方編> (廣済堂マンガ工房)
- 作者: うえだヒロマサ,廣済堂マンガ工房
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 2015/04/01
- メディア: 単行本
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初歩を学びたい人にオススメのシリーズ。描いてあるのは当たり前のことばかりだが、教わらなければ分からないものである。
- 作者: リクノ
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2015/06/03
- メディア: 単行本
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立体を意識する上での細かいノウハウがたくさん載っている。
DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
- 作者: 室井康雄(アニメ私塾)
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2017/11/16
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アニメ私塾という取り組みをやられている方の本。
Youtubeにも動画シリーズがあるが、とてもためになる。
- 作者: マール社編集部
- 出版社/メーカー: マール社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 30回
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ひたすら模写する用。
動画
室井さんという方がYoutubeでイラストのノウハウや考え方を解説している動画がある。
これらが本当にためになるのでものすごくオススメ。
pixivの「講座」タグ
pixivの講座タグを人気順検索するのもオススメ。
イラスト界隈ではあまり知見を共有する文化はエンジニアほどはないが、pixivでは講座タグを付けて自分のちょっとしたテクニックを紹介する文化があり、とてもためになる。
たくさんみて自分の脳内でマージしよう。
何が言いたいの
イラストに限らず、大抵の事は「正しく学習する」ことでそこそこのレベルには到達出来るのではないかと思っていて、だから物事を正しく学習する事の価値を知ってもらいたいと思ったのと、イラストをずっと描いててもまったく上手くならないから自分には無理だと思っている人も、学習の仕方次第ではまだ上手くなる余地があるかもしれない、という事を伝えたかった。
以上になります。