去年の12月まで1年数ヶ月お世話になった業務委託先を離任して、1月から休暇を取っていました。 5月から新しい案件に入ったので今はまたお仕事の日々です。
さて、4ヶ月も休暇を取った理由は、毎回案件が終わる度に休暇を取っているというのもあるのですが、学習や趣味の活動でやりたいことが多すぎて、一度がっつり時間を取ってそちらに全力投球したいと思ったというのがありました。
1月の時点ではどのくらい休暇を取るのかは決めていなかったのですが、最低でも3ヶ月、案件のタイミングによっては半年くらい休暇をとってもいいと思っていました。
結果的には4ヶ月丸々休暇を取った感じになりました。
休暇中にやりたかったこと
以前こういうエントリを書きました。
内容を要約すると30歳になる2020年の9月までに
- ソフトウェアエンジニアとしてCSや数学の知識をもっと高めて、Androidだけでなくサーバーサイドの仕事も出来るようになる
- もっとイラストが上手くなる
- 英語での会話や読書に全く抵抗がないくらい英語が出来るようなる
を達成したいというような事が書かれています。
それに加え、競技プログラミングの学習やプロデュースしているVTuberのきりみんちゃん関連の活動にももっとリソースを割きたいと考えていました。
どうなったか
結果から先に書くと、堕落してしまい想定していた生産性の20%くらいしか活動出来ませんでした。
元々連休などで時間が増えてもその時間の密度は水に溶かしたように薄まって結局大して出来ることは変わらないというのは理解しているつもりでした。
そのため、短期と長期の目標を立てたり日々のやることを整理したりと生産性が上がるように出来るだけ頑張ったはずでした。
しかし、仕事のように決められた時間と求められたアウトプット以外でなにかに取り組むというのがいかにむずかしいかということを改めて痛感しました。
休暇を振り返る
1月
この頃はまだやる気にあふれていたので、休暇前からやっている毎日の始めにその日やることをTODOとして列挙していくという習慣を続け、仕事がなくても出来るだけ規則正しい生活をするように心がけていました。
また、2ヶ月単位の目標を設定したり、1年単位のやりたいことを整理したりもしました。
※日次TODOが正しく機能してる様子
実際1月が一番いろいろなことがやれていて、不眠に悩んだり、「理論上は1日8時間も作業すればやりたいことが全て出来るはずなのに集中力が続かないので日課をこなしただけで夜になってしまう」と悩みながらも、毎日英語や競プロの勉強をしながらイラストを描いたりVTuber関連の作業をしたりしていました。
2月
2月に入って歯車が狂いはじめました。
この頃からコロナが話題になり始め、DroidKaigiや技術書典が中止になるなか、Switchでドラクエビルダーズ2というゲームをやり始めたところ、あまりにも面白く寝る間も惜しんで1日15時間くらいプレイする日々を1週間くらい続けてしまいました。この1週間で完全にそれまでの「規則正しい生活を保とう」という感覚が崩れてしまい、このことがずっと尾を引くことになります。
ドラクエビルダーズ2をクリアしたあとも、アークナイツを始めてしまったりPlague Incにハマったりしてゲーム欲が抑えられなくなってしまいました。
それでもなんとか技術書典で出す予定だった同人誌の執筆を終わらせ、きりみんちゃんのLive2Dモデルのフルリニューアルをしたり、いくつかのスクリプトを書いたりと後半はやや持ち直しました。
3月
3月に入りコロナの影響が本格的になり自営業の自分も次の仕事のことなどで不安なことが多くなり精神的に不安定になります。
しかしこれ以上貴重な休暇を無駄にしてはいけないと思い、次の仕事を探しつつ生活の立て直しをはかりN予備校のプログラミングコースをやったり、自分でもWebアプリの開発を始めてみたり、いろいろやり始めました。しかし、3月の半ばにどうぶつの森が発売されたことにより、またゲーム廃人状態になってしまい、全然作業が進まなくなってしまいました。
4月
4月に入り次の案件が決まると、その案件のことが気になってますます何も手につかなくなっていきます。どうぶつの森への熱は冷めず、何故かブレスオブザワイルドのマスターモードをやり始めたらドハマリしてしまい、更に何故かシャニマスまで始めてしまい一日中ゲームばっかりやっていました。
外出自粛要請があり気分転換に出かけることもできなくなり、結局4月はほとんど何も活動をせずダラダラとゲームとネットばかりして過ごしてしまいました。
4ヶ月の休暇を通して感じたこと、学んだこと
長期休暇をとっても思っているほど何も出来ない
というのはまあ分かっていたことなんですが、改めて理解しました。
なにかに取り組むには習慣化されていることが大事なので、平日に出来ないことは休日もなかなか出来ないし、休日に出来ないことは連休でもなかなか出来ない、連休に出来ないことは長期休暇をとっても出来ないという傾向があると思う。
まずは30分でも10分でも毎日やるように習慣付けしていないと、いざ時間が出来てもなかなか取り組めないし、そして習慣はすぐに堕落によって崩壊してしまうので、長く休みを取れば取るほど生産性を維持するのは難しくなると感じました。
個人的には1,2ヶ月くらいの休暇を半年か1年に1度取れるくらいが一番理想的な気がするけど、その働き方を実現するのは正社員、フリーランス問わずなかなか難しいですよね...。
しばらく自由な日が続くとすぐに時間の大切さを忘れてしまう
休暇の始めのころは「本当だったら仕事で1日終わるはずの日を自分の為に使える!」という気持ちがあり、いかに有効に時間を使うかを強く意識出来ていたのですが、月日が経つにつれてどんどん「今日やらなくても明日もあるからいいや」という考えになり怠け癖がついてしまう。
ずっと自由な時間が続くと頭を整理する時間がなくなる
変な話ですが、毎日ずっと休みだと時間の感覚も曖昧になっていくし、今日は何がしたいのか優先順位をつけるのが難しくなっていくように感じました。
逆に仕事をしていると仕事以外のことは出来ないので、「仕事が終わったらこれをやりたい」という気持ちがどんどん湧いてきて、頭が整理されるような気がします。
休暇を取るなら冬じゃない方がいい
これは個人的な好みの問題ですが、自分は夏が好きで冬が苦手なので、冬に休んでいてもどんよりとした気分になってあまり楽しめなくてもったいなかった。逆に夏は働いていると「どうしてこんな最高の気候なのにオフィスで仕事しているんだろう」という気持ちになり働いていると病みがちなので夏に休暇を取ると丁度いい。
ゴロゴロしながら据え置きクオリティのゲームが快適に出来るSwitchはやばい
Switchは最高のハードでぼくがずっと望んでいたものだけど、それだけにSwitchは布団の中で永遠に出来てしまうため、運用を間違えると大変なことになることが分かった。
自分の心の弱さを知った
とはいえ、在宅で請負いなどの仕事をしている知り合いなどをみていると、「この作業が終わるまで新作ゲームは買わない」とか言ってる人が結構いて、もしかすると自分の心が弱すぎるだけなのかもしれないと思った。
仕事を再開して
休暇中から薄々気付いていたことですが、仕事をしていた方が強制的に生活リズムを正され、メリハリのある生活をする必要があるので、自由な時間は少なくてもかえって出来ることは多いのではないかという気がしています。
特に今はフルリモートで働いていますが、フルリモートであれば昼休みにちょっとした学習や家事などをしたり、業後に仕事モードからシームレスに自分の作業に移行することが出来ます。
さらに人間は働かず何もしていないと罪悪感があり焦りなどで悪循環に陥りがちですが、仕事をしていると少なくとも対価を得られるだけの貢献はしているという承認と自尊心が得られるため、精神的にも安定しやすくやる気も出やすいです。
もしかすると個人でいろいろな活動がしたい人にとって理想の生活というのは週3,4のリモートワークで働き続けるスタイルなのかもしれない...と思いました。
どうかコロナが収まってもこのままWeb業界でリモートワークが普及してほしい...。